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戦争というのは、敵国の政権を倒すだけで終わりじゃないんです。 その後に、人民がいるんですよ。 その人たちを統治しないといけないんです。そこではじめて、戦争に勝ったというん です。なんで、日本の首相が煽ってるんですか? [未来]














東京外国語大学教授 伊勢崎賢治さんの応援演説より。










2:40分以降





実は、先月、 今から3週間前 ぼくはソウルにいました。


トランプ政権がこれから戦争やるやるって言ってる、


ソウルって、北朝鮮の国境か ら、 50キロちょっとしか離れてないんですよ。





ここから名古屋駅のちょっと先ぐらいです。


そこに敵がいるんです。 大砲向けてるんです。そこに呼ばれたんです。 だれが僕を呼んだんでしょう。





アメリカ軍、陸軍の太平洋地区 最高司令官のロバート・ブラウン大将です。


いちば んえらい人です。 ソウルでこの時期に太平洋地区の32カ国の、陸軍の最高司令官だけを呼んだ会議を開 くから、


そこで講演してほしいと依頼されました。


アメリカに呼ばれたんです。


なんで、この時期に、アメリカの陸軍がそういう会議を開くか。


それもソウルですよ、ソウル、 アメリカは、一枚岩じゃないんです。


アメリカには大統領府がある。















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イケイケどんどんですね。安倍さんみたいに。 アメリカには、国務省があるわけです。


外務省にあたる、国防総省があるんです。







軍があるわけです、軍の中でも、陸、海、空とある訳です。


その中の陸軍です、戦争回避したいんです。


彼らは。 なぜかというと、戦争が始まっていちば んおはちを食うのは、陸軍なんです。


それは、空軍であれば、基地を飛び立って、爆弾落として帰ってくるだけ。


それだけ ですよ。


爆弾落として、そのあとどうするんですか?


敵を倒すのは政権を倒すのは簡単なんです。


アメリカの技術をもってすれば。


金正恩なんて、すぐ殺せます。


なぜ、それをしないのか、 リスクを考えているからですよ。


戦争というのは、敵国の政権を倒すだけで終わりじゃないんです。


その後に、人民がいるんですよ。


その人たちを統治しないといけないんです。


そこではじめて、戦争に勝ったというん です。


日本人わかんないでしょ、この難しさ、 だって、我々はうまく統治されたわけですよ。



私たちは唯一の成功例なんです。


我々 が、 ところが戦後、アメリカはアフガニスタンで失敗した、だから私が呼ばれたんです。


その前はベトナム、イラク、すべて、敵は倒したけど、そのあとの占領統治で失敗し た。


つまり、戦争に失敗してるんです。


だから、「開戦した場合のコストとリスクを将軍たちに教えてくれ」、という依頼で した。











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これも、アメリカなんです。


大統領は、やれやれ言ってますけど、 そこを考えて、じゃぁ日本政府はどうするか、考えなきゃいけないんですよ。


ところがどうしたわけか、トランプ政権の足元で、きゃんきゃん、きゃんきゃん、 小型犬みたいにきゃんきゃん吠えてる国があるわけです。


これが残念ながら、我が国 の首相なんです。



もし、開戦したらどうなるか。



ソウルが火の海になる、50キロしか離れてない、 米軍を胎内に置く我々も狙われるかもしれない。


たぶん、そこまでだったら、アメリ カは総力をかけてあの政権を倒すでしょう。







倒した後が、問題なんですよ。


だって、200万人いるんですよ、あっちの軍が、 トップの首を落としたら、簡単に投降すると思いますか? しないんです。


そっからが大変なんです。内戦になります。


アメリカはいつでも、手を洗って、自分のとこに帰ってきます。


場となるのは、朝鮮半島かもしれない、ソウルかもしれない、もしかしたら日本か もしれない。


これが日本や韓国、こうした立場に置かれた国を「緩衝国家」と言います。














つまり、大国の戦争の狭間にある、戦場となるのは、我々なんです。


アメリカ本土じゃないんです、それも、通常戦力でできるわけです、何万人も死にま す。


試算が出てます、 だから、気をつけてほしいわけです。


だって、アメリカの陸軍の軍人たちが、自分た ちの代表に、 気をつけさせるために、こういう会議を開いてるんですよ?


なんで、日本の首相が煽ってるんですか?


でしょ? 今、会場にお子さんたちがいらっしゃいますが、今ある平和がお子さん達の代に、


もし、なかったとしたら、それをそういうふうにさせる、最大の脅威は、大変申し訳 ないけど、 安倍政権です。




安倍政権です。

























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